建設リサイクル法の基本方針
分別解体および再資源化等の促進
1)循環型社会経済システムの構築
2)建設廃棄物対策の優先順位
3)関係者の適切な役割分担と連携
排出抑制のための方策
1)計画、設計段階での取組
2)長時間使用、長寿命設計
3)資材の選択、施工の工夫
目標の設定等再資源化等促進のための方策
1)再資源化目標値(コンクリートガラ、アスファルトガラ、木屑)H22年度に95%
2)再資源化施設の確保
3)再資源化コストの削減
分別解体等の意義に関する知識の普及
1)環境教育、広報活動、講習、資料提供
分別解体実施の手順
1.対象建築物等に関する調査の実施
対象となる建築物等、その周辺状況、作業場所、搬出経路、残存物品の有無等の調査を行います。
2.分別解体等の計画の作成
次の事項を内容とする計画を作成します。
イ)対象建築物等に関する
ロ)工事の工程の順序及び工程ごとの作業内容と分別解体等の方法
ハ)対象建築物等に用いられた特定建設資材廃棄物(※1)の種類ごとの量の見込み及びその発生が見込まれる場所
ニ)その他分別解体等の適正な実施を確保するための措置
等
※1
特定建設資材 | 特定建設資材廃棄物 |
コンクリート | コンクリート塊 (コンクリートが廃棄物となったもの) |
コンクリート及び 鉄から成る建築資材 |
|
木材 | 建設発生木材(木材が廃棄物となったもの) |
アスファルト・ コンクリート |
アスファルト・コンクリート塊(アスファルト・ コンクリートが廃棄物となったもの) |
3.工事着手前に講じる措置の実施
工事の実施の前に作業場所及び搬出経路の確保等を図ります。また、残存物品等、特に家電リサイクル法の対象物について、発注者が事前に搬出を行ったか確認します。
4.工事の施工(標準的な作業手順)
計画に基づいて解体工事を施工します。
工事は技術上、安全管理上等の条件を踏まえ、必要に応じて手作業又は、手作業及び機械作業の併用により行います。
新築工事の場合も
1.対象建築物に関する調査の実施
2.分別解体等の計画の作成
3.工事着手前に講じる措置の実施
4.工事の施工
の順に行います。
標準的な解体作業手順
1.建築設備・内装材等の取り外し
2.足場組立
3.外壁の取り外し
4.屋根ふき材の取り外し
5.外装材・上部構造部分の取り壊し
※上部構造部分とは、構造耐力上主要な部分のうち、基礎・基礎ぐいを除いた部分のこと
6.上屋の解体
7.発生材の積込
8.基礎及び基礎ぐいの取り壊し
9.アスファルト撤去
10.整地
土木建造物の解体の場合も
1.土木構造物の付属物
2.土木構造物本体
3.基礎・基礎ぐい
の順に解体します。